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2015.11.19

仲間の輪で育ち合う子どもたち

「'16 冬の子ども会」募集によせて

 たまたま私が通りかかった夏の場面でした。男子二人がつかみ合いになりそうになっているのを周囲の数名が「やめろ、やめろっ!」と必死に止めているのです。聞けば、直接のきっかけはささいなことで、伏線として前から何度もいやな行為をされても耐えていた子が爆発したということでした。そこまではキャンプの中では、男児にままある光景と言えばそうですし、我慢をやめたのも進歩ではありますが、周りの説得の質が高いのです。抱えられて目には涙、黙ったままの二人に対して、「お前の気持ちは解るよ」「殴ったって解決にならない」「これだけいやな思いをさせていたんだよ」「やられた気持ちはお前が知ってるだろう?」……。
 そして、一番懸命にあたっていたA君は「そんなに気が済まないなら、俺を殴れ」と繰り返したのでした。実は、A君は自身が元々トラブル源で、低学年生の頃は周囲が困っていたのですが、そんな彼がこんなことを言えるようになるとは、私は耳を疑いつつ深い感慨を覚えました。今時ケンカを止めることはしても、大人でさえ「仲裁」できる人は減っていると思われるのに、彼らは子ども会の参加を重ねる中で、さまざまな経験の上にこんな力をつけていたのです。
 単に年齢が増しただけでは、心に届く言葉がすぐに出てくるようになるとは思えません。家族や教師との関係とは全く異なる、非日常の仲間の輪が、潜在力を引き出してくれるのでしょう。

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